開運商法詐欺について、スピリチュアルとWEBの観点から解説


 「スピリチュアル系商品は、買うだけで幸せになる」は真っ赤なウソ

少し前のニュースですが、こんな事件がありました。
開運商法で6400万脱税容疑、国税OBら逮捕

開運商法とは身に付けたり、飾っているだけで幸運になるとうたい、アクセサリーや壺、印鑑などを高額で売りつける商法です。

いわく、
「これを手に入れたお陰で、宝クジが当たりました。」とか、
「恋人が出来て毎日ラブラブです。」とか、
「不治の病いが治りました」などなどです。

パワーストーン屋として、スピリチュアリストとしてハッキリ申し上げますが、
「お金の無駄です。やめましょう。」(笑)
このことに関しては以前、メインのブログでお伝えしました。
値段が高いスピリチュアル商品を買えば、幸せになれるのか?

例えばジャンボ宝くじの場合、1等賞金は2億円~5億円程度です。で、1等の当選確率は約1780万分の1です。一般的に1000万分の1と言われていますが、そんなレベルではないですね(笑)“スピリチュアルなパワーが宿っている”と聞くと、なんだか凄いパワーが、物理的な幸せを運んで来てくれる。みたいなイメージがありますが、そんな都合のいいパワーなんて、ぶっちゃけ無いです(笑)ジャンボ宝くじの1等は、1780万分の1確率であたりますし、1780万分の17,799,999の確率で外れます。スピリチュアルなど関係なく、あくまで確率は確率です。

守護霊や自然霊など、あなたに霊的な力を貸してくれる存在は、あなたの心の成長、霊的進化を願い、それに則って活動しているので、あなたがお金持ちになろうがなるまいが、どっちでも良いと思っています。ただし、あなたの心の成長を促した結果、物理的に裕福になる事はあります。残念なことに、この事をあまり理解していない業者が沢山います。それはリアル店舗、ネット店舗どちらにも言えます。スピリチュアルの代名詞ともいえるパワーストーンを扱っている者の一人としては、頭の痛い限りです。

リアル店舗で開運商法をする悪徳業者の手口

この手の業者は、リアルとネットで、売り方やその後の対応方法が違います。例えばリアル店舗の場合、業者が50万円の開運商品を50人に売っていたとして、50人全員に宝くじに当たると言っているわけです。普通に考えてありえないですね(笑)当然、宝くじは当たりませんから、お客さんは怒ります。

「宝くじなんて当たらないじゃないか!!さては嘘っぱちの商品を売りつけたな!?」

そう言って、業者にクレームを言いに行きます。そこで、業者の取る行動は大きく分けて2つあります。雲隠れして逃げてしまうか、さらに騙してお金を奪い取るかです。まあ、業者というか詐欺師ですね。騙しによく使われる方法は、お客さんを脅して不安にさせる方法です。

詐欺師:「おかしいな。他のお客さんは皆さん宝くじ当たったんですけどね?」

詐欺師:「あれれ?お客さん、よく見たら悪霊に取り憑かれていますね。その悪霊のせいで、運気がずいぶん下がっています」

詐欺師:「このままですと、その悪霊のせいで、一生呪われた人生を送ることになりますよ!!」

詐欺師:「でも安心して下さい!うちには、そんな人の為に、悪霊をお祓いできる専門のスタッフがいます」

詐欺師:「50万円と少々お高いですが、悪霊さえいなくなってしまえば、運気も上昇!すぐに宝クジが当たって、あっという間に元が取れますよ!!」

こういった詐欺師は、心理学に長けているため、この様に言って心に揺さぶりをかけているのです。上記のセリフは、心理学に則った悪質な方法です。人に行動させるためには、感情に変化を起こさせる事が重要です。その変化は、大きければ大きいほど、人に行動を起こさせ易くなります。

この例で詐欺師は、被害者に対し怒りの感情を与え、その後に恐怖という感情を与えました。そして、その恐怖を解消できる安心材料を与えているわけです。感情を2回も大きく揺さぶった後に、安心させるわけで、被害者の心は自分で判断が出来ない、一種の催眠状態に入っています。またさらに、最初に買った商品(投資)の元を取らなくてはならない。そんな心理も働き、思っている以上に被害者は騙され、詐欺師の言いなりになってしまうのです。

 スピリチュアリズムのこれを知っておくと騙されない

皆さんに安心して頂きたいので、スピリチュアリズムの観点から申し上げます。

「大丈夫です。憑依なんて誰でも、しょっちゅうされているので、今更騒いで怖がる必要はありません(笑)」

↑これ解決になっているのか(笑)?人は生まれたら死にます。当然ですよね?死んだら魂になりますが、大抵の人は死んだ後すぐに浄化した魂になるわけではありません。そんな人は、ガンジーやマザーテレサなどの愛に満ちた、ごく一部の人だけです。
大抵の魂は、生きている人間の住む現界(この世)と、霊たちの世界である幽界(あの世)の中間にある世界、幽現界に留まります。幽現界は現界に近いため、そこにいる魂は生きている人に目撃される事がよくあります。
私たちは死や霊を必要以上に怖がる傾向にあります。その理由は、メインのスピリチュアルブログに書きました。死や幽霊が怖い理由

死んだら誰でも魂になるのですから、本当は死や幽霊を怖がる必要なんて無いんですけどね。亡くなった人の数だけ、肉体を持たない魂の数は増えます。ですから、そこら中に幽霊がいるなんて、至極当然の事です。

 憑依なんて日常茶飯事、ビビっても意味が無い

次に、憑依についてお伝えしたいと思います。例えばあなたが、街の繁華街歩いていて、遠くから何やら楽しげな音が聞こえてきました。
あなたは暇を持て余していたので、その音のする方へ進んでいきました。どうやら道の真ん中で大道芸をやっているみたいです。あなたは楽しい気持ちになって、しばらくその場で見ていましたが、ちょっと飽きてしまいその場を離れました。

これを幽霊がやったのが憑依です。あっちで何やら考え事をしていて、強い念を発している人がいるな?ちょっと近くにいってみよう。そんな感じで、肉体を失った魂は生きている人に寄って来て憑依します。そして、飽きたらその場を離れて行きます。

強い念にも色々ありますが、簡単に言うと、喜怒哀楽の全ての感情です。生きていれば、必ず感情は発しますし、そうすると感情に引き寄せられて魂は一時的に憑依します。そして飽きたらまた何処かに去っていきます。幽現界にいる魂は、早いとこ浄化して幽界に旅立ちたいので、ぶっちゃけ生きている人間に構っていられるほど暇じゃないです(笑)
ただ、幽現界は幽界に行く前に、気持ちの整理をつけ、この世の未練を断ち切る第一ステップの場所です。死んで間もない魂は、自分が死んだ事にビックリして混乱もしているので、気持ちを落ち着けるために、多少は幽現界にとどまり、ウロチョロもします。なにか気になる事があれば、興味を持って近寄ったりもします。これは、魂の世界の仕組み上、当たり前で日常的な事です。

ですから、開運商法業者が
「あなた霊に憑依されていますよ!」
と脅したとしても、日常的に当たり前の事なので、
「だから何?」
って感じです(笑)。そもそも、大抵の人が霊を見る事が出来ないのですから、見えない物を信じてビクつくなんて可笑しな話です。(←たぶんスピリチュアリストが言っちゃいけないセリフですwww)

 インターネット販売の裏事情

インターネットビジネス全般に言える事なのですが、検索で上位表示した全てのサイトが、優れた優良サイトとは限りません。中には、悪質な業者も存在します。
インターネットで上位表示させるには、ある程度の知識とテクニックが必要です。この知識とテクニックを使い、上位表示させる対策をSEO対策と呼びます。ヤフージャパンはグーグルと技術提携を結んでいるので、日本のWEB屋さんはSEO対策をするために、グーグルの動向を逐一チェックしています。

グーグルは検索のシステム(アルゴリズム)をしょっちゅう変えています。ペンギンアップデート、パンダアップデート、ハミングバードアップデートと色々あるのですが、ここら辺は割愛します。簡単に言うと、より素晴らしいホームページが上位表示されるように、検索システムをアップデートしているのですが、その仕組みをある程度知っているのと知らないのでは、ホームページのクオリティーと検索順位に大きな差が出来てしまいます。

ただし、グーグルのアルゴリズムは、まだまだ発展途上ですので、内容的に素晴らしいホームページなのに、検索で下位表示であったり、内容が稚拙であるのにもかかわらず、検索で上位表示されているホームページなどを、まだまだ結構見かけます。残念ながら、上位表示されているからといって、内容が素晴らしいホームページであると言い切れないのがWEBの現状なのです。

 短期的に売り逃げるタイプのWEB販売

ネット店舗での開運商法には、2つのタイプがあります。短期的に売り逃げるタイプと、長期的に売るタイプです。

短期的に売り抜ける業者に多いのは、広告を使い、ホームページの検索上位表示を狙った方法です。インターネットの広告には検索連動型広告(リスティング広告)というものがあります。Yahooではヤフーリスティング広告、Googleではアドワーズ広告と呼ばれています。リスティング広告の特徴は、あなたが検索したキーワードを元にして、それを取り扱っているホープページを上位表示させる事です。

ヤフーでもグーグルでも、検索に使ってみると、上位に区切られた形でホームページが表示され、小さく「広告」の文字が表示されています。広告ですので、当然料金が発生します。ウェブ販売をしている業者にとって、広告料は結構な負担です。ワンクリック広告と申しまして、お客さんが商品を購入した、しなかったに関わらず、クリック数に応じて、広告料が発生したりします。WEBで商品を売るって、実は結構大変なんです(泣)しかし、それを差し引いても、広告を載せて利益を得れるという事は、商品の利幅がかなり大きいと言えます。別にそれが悪いと言っている訳ではありません。商売ですからね。でも優良な業者ばかりでなく、中には悪質な業者がいるのも事実です。

安く仕入れた商品を、「開運しますよ」「持っているだけで幸せになれますよ」とうたい、高額で売る付けているわけです。例えば、「開運」で検索してみると、ヤフーでは約600万件のホームページがヒットします。開運をキーワードにした検索数は月間24,000件。ウェブ通販では、上位に表示されるほど有利だと言われています。だいたい上位3つのサイトで、ホームページ閲覧者は満足して、情報を探すのを止めてしまいます。

その内訳は、1位は検索者の60%。2位は30%。3位は10%と言われています。その内、商品を購入する人は一般的に2%ですから、「開運」をキーワードに広告表示した場合、24000件の60%の2%で288件です。よって、月間で288個の商品を販売できるだろうと予想が付きます。

高額で開運商品を売りさばく業者は、そこを見越して広告を打ち、ある程度売り上げたら、隠れるといった事を繰り返しているわけです。ホームページを消してしまえば、購入者はクレームを言う相手を見失ってしまいます。結果、業者の逃げ得になってしまいます。

 長期的に、「開運商品」を販売するWEB業者の特徴

長期的に「開運商品」を販売する業者は、もう少し戦略的です。彼らはリスティング広告に頼らず、SEO対策をしっかり乗り越えてきた強者です。グーグルはSEOに200もの基準を用いていると言っていますが、その基準をクリアーしている訳ですから、どちらかというと良心的な業者だと言えるかもしれません。長期戦略の業者が、よく前面に押し出すのが「お客様の声」です。お客様の声には、この記事の冒頭に書いた様な言葉が、沢山書いてあります。

「お陰で宝くじが当たりました!!」
「恋人が出来ました!!」
「病が治りました!!」
「試験に合格できました!!」
「会社に受かりました!!」
「元気な子供が生まれました!!」えとせとら、えとせとら。

よく考えてみて下さい。そのホームページを管理しているのは、その業者です。つまり「お客様の声」の中から、自分たちに都合の良い物を選んだり、自分たちでお客様の声を書いて掲載する事が可能だという事です。実際どの様にしているかは、当の業者にしか分かりませんが、掲載されているお客様の声は、100%お客様の嬉しい声で埋め尽くされています。たぶん、本当に素晴らしいお店なんでしょうね(ニッコリ)。

まあ、エントリーフォームに、「お客様の幸せエピソードを教えて下さい」とか書いておけば、幸せでない人はあまり投稿しないでしょうから、集計も楽になるはずです(笑)
しかし、この手の業者は、特に商品が粗悪だと、開運エピソードを演出できなくなり、リピーターを獲得できなくなるので、商品の品質はそこそこ良かったりもします。裏事情を理解した上で敢えて、そこのお店で購入するのも、割とありかもしれません。

 まとめ

今回は、かなりタブーの部分に切り込んでみました。今の時代は、多くの情報が飛び交い、良いも悪いも玉石混合で入り混じっています。そんな時代を生き抜くには、確かな情報を見抜き、的確に活用できる能力が必要です。今回の記事が、あなたにとって良い判断材料になる事を願っています。

Kストーン代表 上里知弘