12月31日は大祓(おおはらえ)で心の大掃除

日本におけるスピリチュアリズムといえば、やはり「神道」です。日本人は、宗教観があまり無いとよく言われていますが、意識をしていないだけで、バリバリの宗教国家です。お正月には神社にお参りに行きますし、お盆には先祖の霊を敬いお迎えします。

生活に溶け込みすぎて、普段まったく意識しませんが、これらは全て神道の宗教儀式です。神道の考えは、自然や自然現象には神が宿り、人間も死後にご先祖様として神の一部になるというものです。この考えは日本の文化ですから、無意識のうちに私たち日本人に刷り込まれています。

神道の儀式に大祓(おおはらえ)というものがあります。大祓とは、6月と12月の晦日(みそか:月の最後の日)に行われるもので、6月の大祓を「夏越(なごし)の大祓」、12月の大祓を「年越しの大祓」と呼びます。半年の間に溜まった罪や穢れを祓い清め、残り半年を平穏無事に過ごす為の大切な神事です。特に年越しの大祓は、一年間の総まとめになります。

神社に行って祓い清めても良いですし、神棚のある家では神棚に向かい、一年間の反省と内観をする事で大祓をする事ができます。ただし、大祓は神棚の無いお家でも可能です。神棚とは、神様に想いを届ける窓口で、ラジオの基地局や電波塔みたいなものです。神棚自体に神様がいらっしゃる訳ではありません。

スピリチュアリズムに於いて、すべての魂は一つの大きな魂の一部です。よって私達の魂は神様の魂の一部であるとも言えます。神様は私達の内側にいるという訳です。ですから私達自身が神社や神棚になり、神様に想いを伝える事が可能なのです。

方法は簡単です。心を鎮め、一年間の反省と内観をすること。ただこれだけです。神社に行かなくても、お家に神棚が無くても大祓は場所を問いません。内観をする事で心の中の穢れを清め、大祓する事ができます。

本日は大晦日、一年の総決算です。部屋だけでなく心の中も大掃除して、新たな気持ちで新年を迎えましょう。

Pocket
LINEで送る