親子の性格が似る理由

親子の性格が似る理由は、スピリチュアル的要素と脳科学的要素の二つがあります。

スピリチュアル的要素
人の魂は、生まれる前に自分の親を選びます。選定の基準は、自らの魂の学びに一番適しているかどうかです。ですから、もし親のこういった性格が嫌だなと思っていても、それを選んだのはあなた自身ですし、もしかしたら「人のふり見て我がふり直せ」を意識して、親を選んで産まれて来たのかもしれません。

脳科学的要素(ミラーリングによるラポール効果)
大脳の前頭葉(おでこの辺り)にミラーニューロンという脳細胞があります。ミラーとは鏡の事。この細胞がある事で人は、目の前の人の行動を鏡のように真似ようとします。
例えば、目の前の人が梅干を食べていて、自分の口の中も酸っぱく感じるのも、この脳細胞の働きです。ミラーニューロン細胞によって起こされる行動をミラーリングと呼びます。

ミラーリングによって期待される効果は、目の前の人と仲良くなれる事です。人は自分との共通点が多い人に好意を持ちます。これをラポール効果と言います。
なぜ共通点が多ければ好意を持つのかと言うと、自分との共通点が多ければ多いほど、相手の事を理解しやすく、危害を加えられる可能性が減るからです。

人は自分の事は簡単に理解する事が出来ますが、他人を理解する事は、情報が少ないために困難です。ですから、自分との共通点が多ければ多いほど、自分の事(情報)をベースにして、足りない情報を補完する事ができ結果、危険かどうかを判断できるわけです。

さて話しを「親子の性格が似る理由」に戻しますと、子供の性格が親に似るのは、このミラーリングが行われているからですが、その理由は以下の三つです。

1、ラポール効果を狙っている
子供は肉体的にも精神的にも成熟していないため、自分で自分の身を守る事が出来ません。ですから、成熟している親に守ってもらう為に、親に好意を持ってもらう必要があります。そのため、本能的にミラーリングを行い、ラポール効果を狙っているのです。

2、生存確率を高める
子供は大人になると、親元を離れ一人立ちをしなくてはなりません。そのために生きていく知恵を学ぶ必要があります。親は、自分という存在(子供)を産み育てるまでは生きているので、その親の真似をすれば大人になった時に、生きて行ける可能性が高くなります。

3、子孫を残せる確率が上がる
上記の「生存率を高める」同様、親は自分という存在(子供)を産み育てている実績があるので、その親の真似をすれば、子孫を残せる可能性が上がります。

以上の理由から、子供の性格は親に似ます。
もし、自分の性格に悩んでいる人がいましたらスピリチュアリズム、脳科学の両面から、自分の性格が形成された理由を分析して頂くと、何かしらの突破口があるかもしれません。

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